Cloudflare では、お客様向けの高品質なコンテンツがユーザー体験の重要な一部だと考えています。一方で、チームが大きくなると、何千もの UI 文字列、エラーメッセージ、API の説明で、声、トーン、用語を揃えるのは大きな課題になります。従来のスタイルガイドと用語集は欠かせませんが、静的です。リアルタイムのフィードバックを返したり、コンテンツ品質を測ったりはできません。
そこで作ったのが CLUE(Content Legibility for User Ease)です。CLUE は社内ツールで、Cloudflare のだれにとっても個人のライティングアシスタントとして働きます。エンジニアからプロダクトマネージャーまで、コンテンツ作成に自信を持てるようにします。
関係者がコンテンツを CLUE に渡すと、スコアと実行できる改善提案が返ります。この単純なフィードバックの繰り返しが、コンテンツを継続的に測り、改善する強力な仕組みです。
CLUE が解く中心の課題は、「良い」コンテンツは見分けやすい一方で、測りにくいことです。効果的なコピーは能動態を使い、アクション主導の構成で、不要な語を削ります。規模が大きくなっても、その改善を数値化する方法が必要です。
答えが コンテンツスコアカード(content scorecards) です。スコアカードは一貫性を生む、拡張できる評価ツールです。「良いコンテンツ」を定義する要素に測定可能な値を割り当て、利用者の成功、満足、理解にもっとも重要な基準に焦点を当てます。
利用の流れは単純です。コンテンツタイプを選び、コンテンツを入力すると、CLUE がすぐフィードバックを返します。次のような重要なコンテンツを幅広く扱えます。
- 一般的な UI コンテンツとページの説明
- エラーメッセージ
- API エンドポイントとパラメーターの説明
- お客様向けメール
CLUE は、Cloudflare が Cloudflare のために、Cloudflare 上で作りました。アプリケーション自体は Cloudflare Pages 上にあり、Cloudflare Access で保護しています。
コンテンツ評価にはモデル駆動のアプローチを採用しました。体系的で、データに基づき、一貫した評価ができ、手動レビューの主観を除けます。このモデルなら、数秒でコンテンツを評価し、読みやすさのような複雑な基準も扱え、利用者にもっとも重要だと分かった基準に重みを付けられます。
重要なのは、CLUE は単体の仕組みではないことです。AI と従来のチェックを組み合わせたハイブリッドです。この組み合わせで、文脈を評価しつつ、スタイルガイドの一部の要素に必要な細かい制御も保てます。
Gemini のような生成 AI と LLM の普及は、テキストを速く作る助けになりました。ただし、LLM は Cloudflare 固有のコンテンツ指針、声、トーンを、そのまま理解して適用するわけではありません。
そこで CLUE の役割が欠かせます。CLUE はコンテンツを代筆するためのものではありません。書いたコンテンツが基準を満たすようにするためのものです。
CLUE を専門のコピーエディターと考えてください。人が書いたものでも、LLM の助けで書いたものでも、利用者に出す準備ができているかを確認します。この組み合わせは次のように強力です。
- 生成する: 関係者が LLM で、API の説明やエラーメッセージの初稿をすばやく作ります。
- 整える: その LLM 生成コンテンツを CLUE に貼り付けます。
- 繰り返す: CLUE は、Cloudflare の用語集、スタイルガイド、声、トーン、UX のベストプラクティスにより近づける具体的な指摘を返し、一般的な下書きを、整った効果的なコンテンツにします。
これにより UX ライティングをだれでも進められるようになり、手動レビューを減らして効率が上がり、一貫した高品質な体験で利用者の信頼を築きます。利用者が製品を早く学び、問題をより効率よく解決できるようにすることが、最終的な目標です。