ゾーン転送を使うと、同じドメインに複数の DNS プロバイダーを使え、可用性と耐障害性を高められます。一方のプロバイダーが障害でも、もう一方が DNS クエリに答え、ドメインを利用可能なままにできます。
ゾーン転送では、プロバイダー同士が次のいずれか一方のプロトコルで DNS レコードを同期します。
- 権威ゾーン転送(AXFR ↗): レコードが 1 件だけ変わった場合でも、ゾーン全体をプライマリからセカンダリへコピーします。
- 増分ゾーン転送(IXFR ↗): ゾーン全体ではなく、前回の転送以降の変更だけを転送します。
Cloudflare は両方のプロトコルに対応しています。
ゾーン転送の構成は次の 2 つです。
- Cloudflare をプライマリとして使う: Cloudflare がプライマリ DNS プロバイダーとなり、セカンダリ DNS プロバイダーへ送信ゾーン転送を行います。
- Cloudflare をセカンダリとして使う: Cloudflare がセカンダリ DNS プロバイダーとなり、プライマリ DNS プロバイダーから受信ゾーン転送を開始します。
ピア DNS サーバーは、Cloudflare とのゾーン転送に参加する外部の DNS プロバイダーです。同じピアを、複数のプライマリゾーンとセカンダリゾーンへ紐づけできます。各ピアに関連付けられる Transaction Signature(TSIG)は 1 つだけです。TSIG は、共有シークレットでプロバイダー間のゾーン転送メッセージを検証する認証の仕組みです。
ゾーンあたりのリンク済みピアの上限は 30 です。
ピアは API またはダッシュボードで管理できます。
-
Cloudflare ダッシュボードで、アカウントの Settings ページを開きます。
Configurations を開く ↗ -
DNS Settings > DNS Zone Transfers を確認します。
次のフィールドで、Cloudflare がピアと通信する方法を設定します。Cloudflare がプライマリのときは、ゾーンデータが変わったことを知らせる NOTIFY メッセージをピアへ送ります。Cloudflare がセカンダリのときは、更新されたレコードを取得するために AXFR/IXFR リクエストをピアへ送ります。
| フィールド | Cloudflare をプライマリとして使う(送信) | Cloudflare をセカンダリとして使う(受信) |
|---|---|---|
| Name | ピアのわかりやすい名前 | ピアのわかりやすい名前 |
| IP | 設定した場合、Cloudflare が NOTIFY を送る先 | Cloudflare が AXFR/IXFR 転送リクエストを送る先 |
| Port | NOTIFY 用 IP のポート | 転送用 IP のポート |
| TSIG ID | 関連付けた TSIG オブジェクト | 関連付けた TSIG オブジェクト |
| IXFR enabled | 送信ゾーン転送では、Cloudflare は常に IXFR に対応します | Cloudflare が AXFR のみを送るか、AXFR と IXFR の両方を送るかを指定します |
ゾーン転送は、Enterprise プランのお客様だけが利用できます。