このガイドでは、トンネルヘルスアラートが実際にトラフィックへ影響しているかを判断します。劣化した、またはダウンしたトンネルが問題になるのは、そのトンネルが不健全な Cloudflare データセンターを、いまのトラフィックが経由している場合だけです。
Cloudflare WAN のヘルスチェックとトラフィックルーティングの仕組みは次のとおりです。
- ヘルスチェックは、各 Cloudflare データセンターから独立して実行されます。
- 各データセンターは、自身のプローブに基づいてトンネルヘルスを評価します。
- トラフィックは送信元に最も近いデータセンターで Cloudflare に入ります(Anycast ルーティング)。
- トラフィックを処理していないデータセンターの劣化したトンネルは、接続に影響しません。
実際のトンネルヘルス問題(トンネルのフラッピング、全トンネルのダウン、IPsec エラー)が起きている場合は、代わりに トンネルヘルスのトラブルシューティング を参照してください。
トンネルヘルスアラートへの対応が必要かを、このフローチャートで判断します。
flowchart TD
accTitle: 接続トラブルシューティングのフローチャート
accDescr: 劣化したトンネルアラートがトラフィックに影響しているかを判断する決定木。
A["トンネルヘルスアラートを<br>受信しました"] --> B{"トラフィックは<br>影響を受けていますか?"}
B -- "はい、接続に<br>問題があります" --> C["入力データセンターを特定し、<br>そこでのトンネルヘルスを<br>確認します"]
B -- "いいえ、トラフィックは<br>正常です" --> D{"アラートはトラフィックを<br>運んでいるデータセンターと<br>一致しますか?"}
D -- "いいえ" --> E["対応は不要です。<br>劣化したトンネルは、<br>トラフィックを処理していない<br>データセンターにあります。"]
D -- "はい" --> C
C --> G{"入力データセンターの<br>トンネルは健全ですか?"}
G -- "はい" --> H["トンネル以外の問題です。<br>Cloudflare Status と<br>オリジンネットワークを<br>確認します。"]
G -- "いいえ" --> I["入力データセンターの<br>トンネルは不健全です。<br>トンネルヘルスの<br>トラブルシューティングを<br>参照してください。"]
トラフィックがどの Cloudflare データセンターに入っているかを特定します。いまの接続に関係するのは、そのデータセンターのトンネルヘルス状態だけです。
送信元ネットワークから Cloudflare WAN のプレフィックスへ traceroute を実行します。トレース出力の Cloudflare データセンターホスト名を探します。ホスト名には、データセンターを示す 3 文字の IATA 空港コード ↗ が含まれます。
traceroute 203.0.113.1 1 192.168.1.1 (192.168.1.1) 1.234 ms
2 10.0.0.1 (10.0.0.1) 5.678 ms
3 198.51.100.1 (198.51.100.1) 10.123 ms
4 198.51.100.10 (198.51.100.10) 12.345 ms
5 lhr01.cf (198.51.100.11) 15.678 msこの例では、lhr はトラフィックがロンドン(ヒースロー)データセンターで Cloudflare に入ることを示します。
Network Analytics を使うと、トラフィックを処理しているデータセンターを特定できます。
-
Network Analytics ページを開きます。
Network analytics を開く ↗ -
Add filter を選び、送信元 IP アドレスでトラフィックを絞り込んで、自分のトラフィックを抽出します。
-
Packets summary の下で Source data center タブを選びます。タブが見えない場合は、三点メニュー(
...)を選んで追加の表示オプションを開き、Source data center を選びます。 -
データセンターごとのトラフィック内訳を確認し、どの Cloudflare データセンターがトラフィックを処理しているかを特定します。
-
これらのデータセンターを、Connector health ページ のトンネルヘルス状態と突き合わせます。トラフィックを運んでいるデータセンターでトンネルが健全なら、別データセンターの劣化トンネルアラートは、接続問題の原因ではありません。
該当データセンターのトンネルは健全なのに接続問題がある場合は、より広いプラットフォーム障害がないかを確認します。
- Cloudflare Status ↗ を開きます。
- 特定したデータセンターで、進行中のインシデントやメンテナンスがないかを確認します。
- ネットワーキング、BYOIP、または構成が依存するサービスに関連する障害など、トラフィックに影響しうるインシデントがないかを確認します。
このガイドを一通り確認しても解決できない場合は、Cloudflare サポートに連絡する前に、次の情報を集めてください。
- 影響を受けている Account ID と トンネル名
- 問題が始まった タイムスタンプ(UTC)
- 特定した 入力データセンター(空港コード。例:
LHR、IAD) - 観測した症状:
- ユーザートラフィックが影響を受けているか、ヘルスチェックアラートだけが発報したか
- どのトンネルとデータセンターが劣化またはダウンを示しているか
- 問題が断続的か継続的か
- 送信元ネットワークから Cloudflare WAN プレフィックスへの traceroute 出力
- 該当データセンターのトンネルヘルスを示す ダッシュボードのスクリーンショット
- ping.pe ↗ などのツールを使った 分散 traceroute(複数のグローバル拠点からの到達性確認)
- パケット損失が確認できた場合の、ルーターからの パケットキャプチャ
- トンネルヘルスのトラブルシューティング: よくあるトンネルヘルス問題(フラッピング、IPsec エラー、ステートフルファイアウォールによるドロップ)を解決します。
- ルーティングと BGP のトラブルシューティング: トラフィック配送に影響するルーティングと BGP の問題を診断します。
- ダッシュボードでトンネルヘルスを確認する: データセンターごとのトンネル状態を監視します。
- トンネルヘルスチェック: ヘルスチェックの仕組みの技術詳細です。
- Network Analytics: トラフィックパターンを時系列で分析します。
詳細は、Cloudflare WAN のドキュメント全体を参照してください。
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